グラマン US-2C トラッカー(ハセガワ1/72 S2F-1改造)


Grumman US-2C Tracker (Hasegawa 1/72 S2F-1 Conversion)



VC-5のチェッカーテイルは好きなヌリです
ハセガワのトラッカーは3つほどストックしていたのですが、作るのは初めてです。ブックオフで入手した箱なしキットがずっと所在なさげにしていて気の毒だったので成仏させてやりたいと思ったことと、マイクロのVC-5のデカールを使いたかったこと、あとは畏友・PAISUKEさんのS-3に触発されたところも少しあります。

キットはちょうど半世紀前、'75年夏頃(←私が模型を始めた頃だ)の発売らしいですが、実機考証、細部表現、部品の精度とシャープネス等、いずれも非常にレベルが高く、今日でも見劣りしません。実は凄いキットでした。


ガルグレーはクレオスの315番に少し黒とオレンジを足してます。


ウォークウェイはキットのデカールが使えるか不安だったので塗装。実機は細い黒フチがありそうですが省略してます。

長く模型をやってる人間にとっては、ハセガワのトラッカーといえば坂田氏の'76年PPC大賞作品の印象が強烈です。「トラッカーはああいう風に作るもの」という刷り込みさえあるといえるでしょうが、今回はそういう強迫観念は振り切って、主翼は畳まない、主脚室も作らない、爆弾倉扉も開けない、アレスター収納部も作らない、あくまで普通の作り方で参ります。


主翼の固定スロットだけは坂田さんを真似して抜きました。


アンテナ線は0.4号テグス。ちょっと太すぎました。

コクピット、エンジン、脚等の小物パーツもよく出来ていて、ほぼそのまま使っています。手許にはこのキット用のクイックブースト製エンジンパーツもありましたが、プッシュロッドのモールドがなく、素組みならむしろキットのパーツの方がいいくらいで、今回は使っていません。


バルサは目止めが大変でした。バルジの前後端の形状は適当です。


すごいテールヘビーなので大量にバラストを仕込んだのですが、実はテイルスキッドが接地するのでバラストは不要でした。


マイクロスケールデカールの72-165を使ってVC-5の機体にするべく、US-2Cに改造しました。「改造」なんて何年ぶりだろう。

大きな改造点は以下の3点です。

・爆弾倉バルジの追加(中央部はバルサ、前後はエポキシパテ、前脚カバーにかかる部分はプラ材)
・水平尾翼のスパン拡大
・エンジンナセル後上方の形状変更(主翼上面より浮き上がっている部分を切除して後端面を平板に置換)

他、細かいところでは以下など。

・右主翼のサーチライトを撤去(キットのパーツを接着せず穴を塞ぐ)
・コクピット上部のレドームを撤去(同上)
・外翼下面のパイロン三対を撤去
・胴下の引き込み式レドームをダミー(グンゼSボードから平たい円筒を削り出し)に置換
・胴下レドーム両側部のインテーク&ダクトの張り出しを削除
・胴下レドーム後方に曳航標的監視用ミラーの突起を追加
・胴体側面に小窓を追加(左舷に一つ、右舷に三つ)(←こんなにない機体もありそう)
・MADブーム後端をダミー(オリジナルのMAD後端より短い)に置換

あと、アンテナ線の張り方もS2F-1とは違うようです。


チェッカーのデカールは少し黄色がカスれてました。マスも少し小さいみたいです。


テールコード"UE"のデカールは白シャドーがなかったので、下地のオレンジを塗る際に白く残しておきます。

US-2Cの実機写真はエンジングレーの旧スキームが多く、ガルグレーのVC-5所属機は書籍でもネットでも"22"しか見かけません(しかも殆ど山内秀樹氏撮影)。"22"は左主翼下面にも"22" "UE"のレターがあったりコクピット横に金のプレート状マーキングがあったりカウルフラップ周りが濃色だったりといろいろ特徴もあるのですが、マイクロがフィーチャーした"20"号機は写真が見つからずウラがとれなかったので「ないもの」と思うことにしています。


US-2Cの主任務は標的曳航らしいのですが、肝心の曳航標的をどこから繰り出すのかよく分かりません。

気がついてみると、最近戦闘機が続いていて、こういう「地味」アイテムは久しぶりでした。この子に並べられるような機体もいろいろ作ってみたくなってます。

あ、主翼畳んだ奴はまた今度ね。

(2026/07/11)



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